本場ボルドー仕込み ワイン研究家 金子三郎氏 |
- 余話のまたまた余話<ワイン会と西馬音内盆踊り(1)> - ![]() <岩牡蠣とシャブリ> |
今回は<シャトー訪問記>を一休みして、先月17日に秋田の老舗料亭「櫻山(おうざん)」(秋田県雄勝郡羽後町)で開催した<岩牡蠣とワインを楽しむ会>、そして<西馬音内(にしもない)盆踊り>についてお話してみたいと思います。 一昨年につづき料亭「櫻山」の広大な庭に建つ、寄棟平入・二階建て、玄関ポーチにはむくり破風の屋根のかかった秋田伝統の建築様式美を誇る、安岡正篤の命名による由緒ある「対川荘(たいせんそう)」で、<岩牡蠣 ![]() ![]() [料理] [ワイン] 先付け 焼き鱧、トマト寄せ、毛蟹、 Alsace Muscat Glintzberg 2009 翡翠茄子緑酢掛け (アルザス・ミュスカ・グリンツベルグ) Domaine Roland Schmitte お椀 玉蜀黍すり流し (ドメーヌ・ロラン・シュミット) お造り 岩牡蠣 Chablis Grand Cru Vaudésir 2003 (シャブリ・特級・ヴォーデジール) Domaine Louis Michel (ドメーヌ・ルイ・ミシェル) 小鉢三品 ジャガイモ磯和え 鮑 焼き茄子ずんだ和え 風味かぼちゃ 冷物 羽後牛しゃぶサラダ Château Gruaud Larose 1979 (シャトー・グリュオ・ラローズ) 揚げ物 岩牡蠣と鱧のフライ 野菜ソース 食事 茗荷ご飯 甘味 冷製メロン Vintage Port 1997 (ヴィンテージ・ポート) Graham's (グラハム) ![]() ![]() ところで、フランスでは生牡蠣をどうやって食べるのが一番美味しいのかについて食通の間でも種々議論のあるところです。エシャロットのソースでか、レモン汁でか、あるいは生のまま何もつけずに食べたらどうかと。私は何もつけない生牡蠣を好みます。生の牡蠣をかみしめて、海の様々な要素、あのヨードを含んだ磯の香りはもとより、その香りが連想させる海の全景だの、数多の海の幸だの、更に大海原の存在そのものさえも、じっくりと楽しめるからです。そういう醍醐味を今回の岩牡蠣はものの見事に味あわせてくれました。でもレモンの味は生牡蠣の香りとうまく融合し、牡蠣の風味にマッチしています。ボルドーではレモンと共にエシャロットのソースが必ず付いてきました。要は「生牡蠣はあなたの口に一番良く合う食べ方で召し上がりなさい」と言うことでしょう。 地元産の柔らかな美味なる羽後牛には、ボルドーのサン・ジュリアン村の銘醸 ![]() 最後は地元産の熟成度合いの心地良い「冷製メロン」と「ポル ![]() こうして3時間近くに亘る楽しい宴は無事終わりました。その後近くの温泉に行き、広大な横手盆地を眺めながらゆっくり湯につかり旅の疲れを癒しました。いつ ![]() 夜は今回のもう一つの大きな楽しみである<西馬音内盆踊り ![]() 「櫻山」の女将の御父上様によると、子供たちを含めた踊りの終わる9時ごろから上手な踊り手が次々に登場し一番の見頃になるとのことで、それまで「櫻山」で稲庭うどんとボタン海老や地元産の野菜の天麩羅と枝豆に舌鼓を打ちながら、御父上様から<西馬音内盆踊り>に纏わる興味あるお話しの数々を伺うことになりました。 <西馬音内盆踊り>は、40年前に日本中に伝わる数多くある盆踊りの中で、文化庁から重要無形民俗文化財に指定された第1号であること。<西馬音内盆踊り>は、今や神事であるかのよう言われるが、盆踊りはあくまで盆の行事であり、盆は父母をはじめ祖先の霊を供養するため百味百花を添えて祭る行事である。霊に対し粗相があると祟りがあるとされ、祟りは恐怖の対象だった。だから霊に長居されては、日々の暮らしも、間もなく始まる秋の刈り入れもままならないため、数百年に亘り盆には期限を設けて霊に対する歓待と送りを行ってきたのですと。もともと霊を送るための盆踊りは異類異形のいでたちで、風流の装いであ ![]() 次回は、河東碧梧桐をして「初めて絵になる盆踊りを見た」と言わしめた、<西馬音内盆踊り>のすばらしさを読者の皆様にお伝えしようと思います。 |
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